「言葉にできない思いをたいせつに」
葉山風の子は、こころを育む支援を考えます。

風の子保育園は、ここに集まるみんなが、あたたかい気もちになれるような場所でありたいと思っています。
子どもたち一人ひとりとじっくり関わり、大切にすること。
お父さんやお母さんの力になれるような存在であること。
「自分は大切にされている」「理解してくれる人がいる」と感じることは、生きる喜びとなり、力が湧いてくるものです。
そのために、私たち保育士や職員がどう在るべきかを、いつも模索しながら保育を行っています。

風の子保育園
山浦 彩子

風の子保育園は、ここに集まるみんなが、あたたかい気もちになれるような場所でありたいと思っています。
子どもたち一人ひとりとじっくり関わり、大切にすること。
お父さんやお母さんの力になれるような存在であること。
「自分は大切にされている」「理解してくれる人がいる」と感じることは、生きる喜びとなり、力が湧いてくるものです。
そのために、私たち保育士や職員がどう在るべきかを、いつも模索しながら保育を行っています。

風の子保育園
山浦 彩子

園長インタビュー

親にとって、子育てはかけがえのない喜びです。とはいっても、忙しかったり、体調がすぐれなかったり、様々な理由で、ゆっくり子どもに向き合えず、辛いと感じることもあります。言葉に表しにくい負の感情をおしこめるのではなく、その感情も大切にしていただき、様々な想いを一緒に分かち合っていきたいと考えています。
また子どもたちは、まだ自分の思いをうまく言い表すことのできない年齢です。発した言葉や、目に見える行動だけで判断するのではなく、言葉にならない気持ちを理解して、受け止めていきたいと思います。

風の子保育園は、どんな保育をしているのでしょうか?

風の子保育園として大事にしていることは、まず、一人ひとりが十分に自分を表現して、それを受け止めてもらって、自分が大事にされていることを感じてもらいたいということ。
その上で、みんなと一緒にいることが楽しいと思えるようになってほしいと考えています。だから、たとえ、みんなと違う行動をとっていても、今、その子どものやりたいことを尊重し、その気持ちを大事にします。

集団活動の中で、みんなと違うことをしている子どもがいた場合、どうしているのですか?

そのようなお子さんがいたら、とことん付き合います。「今、ぼくは絵が描きたいんだよ」というお子さんには、「じゃあ、絵を描いたら、みんなと一緒にお散歩に行こうね」。図鑑に夢中になっている子どもがいたら、そのまま見守り、満足した頃に遊びに誘うようにします。
子どもには「集団欲」があるので、たいていのお子さんは、みんなと一緒に活動することを楽しんでくれるものです。でも、子どもの“これをやりたい”という気持ちがあれば、その心を受け止め、十分に満たされる体験を、繰り返しさせていきたいと思っています。

なるほど。でも、子どもを甘やかすことにならないのでしょうか?

しつけと甘えのバランスについていえば、風の子はどちらかというと「甘い」と思います。自分一人でできると分かっていても、「やって」と子どもがお願いしてきたら、靴を履かせたり、お着替えのお手伝いもします。
例えば、登園前にぐずぐずして、お着替えしたくないのならパジャマのままでも…。持っていきたいおもちゃがあれば一緒に…。朝はできるだけ気持ちよく、子どもを保育園に送り出してもらえたらと思っています。あとは保育士に任せていただいて大丈夫です!
「子どもの言いなり」になるのではなく、子どもを十分に「甘えさせる」ために、この年齢の子どもに何が本当に必要なのか、どのようにして子どもの要求を満たしてあげるべきか、どのような時に我慢させるかなど、常に考えながら子どもに接しています。

子どもの言いなりになることと、甘えさせることの差が分かりにくいです。

そうですね。そこは難しいところなのですが、今この時期に、何を我慢させるか、我慢させる必要のないことかを見極めます。子どもの長い人生の中で、この時期に、ささいなことを我慢させたり、頑張らせすぎたりすることに、なんの意味があるのだろうと思います。例えば、「一人で靴を履くこと」一つとっても、一人で出来るのだし、手伝ったからといって、大きくなって、一人で靴を履けなくなる人はいません。子どもが甘えて「靴を履かせて」と言ってきたら、「いいよ」と、優しくお手伝いしてあげたいと思います。普段から、子どもの小さな要求に応えていれば、子どもは親を困らせるような要求はしないものです。

甘えさせてばかりだと、将来子どもが困るのではないかと心配です。

親は、我が子が将来困ることのないように、自立できるようにと考えるばかりに、今、目の前にいる子どもを大切にできていないことがあります。大切なのは、今、目の前にいる子どもと過ごす時間です。子どもが「自分は大事にされている」と感じ、その満たされた「今」の連続の先に、「将来」があるのです。「あの時、優しくしてもらったな」「受け止めてもらったな」という想いや体験が、子どもの心の中に積み重なっていけば、優しさや我慢する心、困難を乗り越える力などが育っていくのではないかと考えています。

最後に、保護者に伝えたいことはありますか?

子どもを大事にするということは、そのお父さん・お母さんを大切にすることだと思うので、風の子保育園は、お父さん・お母さんにも寄り添います。外でいつも頑張っているお父さん・お母さんも、風の子保育園では、甘えてほしいなと思っています。子育て中は、誰しも、疲れ切ったり、辛い気持ちになることがあるものです。その気持ちを否定せずに、一緒に考えていきたいと考えています。

保育理念

子育てしている家庭に寄り添い
親子それぞれの思いを理解し受け止める

子どもの成長に一喜一憂する日常の中で、
「子育ては価値あること」と思いながらも、
親は不安に立ち止まることがあるものです。

風の子保育園では、
言葉にできない親子のさまざまな思いを分かち合い、
ともに考えていきます

保育方針

自分らしくある事、人と違うことを認め合い
「心地よく感じられる関係性」を築く

集団の中にあっても、
一人ひとりの子どもの意思・感性・感覚を重んじます。
人と違う意見や行動をとっても認められることで、
自分が尊い存在であることを実感し、さらに互いを認め合ったうえで
集団の中にいることが心地よく感じられるように過ごします。

園の目標

親と子が安心して通える保育園
長い時間保育園で過ごす子どもにとって、そこはとても大切な場所です。家庭にいるときと同じようにくつろぎ、あまえられ、心地よい環境をつくっていきたいと思っています。愛情をこめて、ひとりひとりとじっくり向き合いだれもが安心して集えるあたたかい場所となるように、心をこめて保育を行います。
心と体と頭をつかっていっぱい遊ぶ
子どもにとって遊びは、豊かに成長するために欠かせない栄養です。遊びの中では、子どもが自ら学べるように手を出しすぎることなく見守ります。その中で生きる知恵、感性を育みます。子どもたちが持つ可能性を最大限に生かせるよう、その時々の子どもに合わせて活動を取り入れていきます。
友だちと過ごす喜びを感じ育ち合う
園ではみんながきょうだいのように生活しています。大きい子は、自然に小さい子に手を差し伸べられるようになり、小さい子は大きい子たちたちの姿を見てどんどん吸収します。ときには対等にケンカもしますが、それがきょうだいの良いところ。遊びや生活のルールも、思いやる心も、そんな関わりの中で自然に身についていきます。

園の様子

概要

設置主体NPO法人 葉山風の子
施設名風の子保育園
園長山浦彩子
住所〒240-0115 
神奈川県三浦郡葉山町上山口1658-2
電話番号046-874-5414
FAX046-874-5424
定員42名
対象年齢生後2ヶ月〜小学校就学前まで
休園日日曜・祝祭日
年末年始(12月29日〜1月3日まで)
その他(やむを得ない事情がある場合)

あゆみ

1999年4月風の子保育園 開園(無認可)
2000年4月認定保育園 認定
2005年4月風の子クラブ 開所
2006年10月特定非営利活動法人 葉山風の子 設立
2008年9月葉山子育て支援センター指定管理 受託
2015年4月小規模保育園施設 認可
葉山町放課後児童健全育成事業 認定
2020年5月認可保育園 設立
2024年4月